北海道登別市で11月2日に撮影されたというカチガラスの写真。北海道では近年、カチガラスが増えているという(提供)

 佐賀市出身の男性が、北海道登別市の自宅の近くでカササギ(カチガラス)を見つけた。カササギは1965年に佐賀の県鳥に定められ、佐賀平野に生息するというイメージがあるが、県などによると福岡、長崎、熊本など九州各地で確認されているほか、近年は北海道でも増えているという。

 カササギはカラス科の鳥で、北半球の広い範囲に分布し、国内では有明海周辺地域に集中して生息。1923年には、県内の生息地を対象に国の天然記念物に指定されている。

 北海道では、約20年前から道南部の苫小牧市を中心に定着したとみられており、北海道でカササギの調査に取り組む「北海道カササギプロジェクト」の長谷川理さん(48)によると、北海道のカササギの遺伝子は九州北部や韓国よりロシアのカササギに近いという研究結果があり、大陸から北海道に移ったと考えられているという。

 長谷川さんは、現地調査から「北海道には200~300羽程度が生息する」と推測。北海道のカササギは、環境への適応に関わる遺伝的多様性が高いとの研究があり、それが定着の一因とも考えられている。

 11月初めに写真を撮ったという登別市の男性は「新型コロナで佐賀に里帰りできずにいたが、北海道でもふるさとを感じられた」と喜んでいた。(森田夏穂)

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