「信号機のない横断歩道で停車しますか?」。佐賀県警が県内のドライバーを対象にした交通安全意識調査でこう尋ねたところ、運転者の立場では7割以上が「止まる」と回答、歩行者の立場で考えると「いつも止まってくれる」と実感しているのは1割未満だった。認識の差が表れた形で、県警は確実に停止するように注意を促している。

 調査は10月7~30日、運転免許証の更新者を対象に任意で実施し、1292人が回答した。

 信号機のない横断歩道での停止状況について、運転者の立場での回答は「いつもまたはほとんど停止」が73・6%、「ときどき停止していない」が22・1%、「いつもまたはほとんど停止していない」が1・2%だった。一方、歩行者の立場では「いつも止まってくれる」と受け止めている人は9・4%にとどまり、最も多い回答は「5回に1回ほど止まってくれる」の38・0%だった。

 道交法では、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合は一時停止し、横断を妨げてはならない。中原和雄交通部長は20日の定例会見で、日本自動車連盟(JAF)の調査で県内の信号機のない横断歩道での停止率が18・1%で、全国平均の21・3%を下回ったことに触れ「多くの運転者が停止しているという回答だったが、意識と実態には大きな隔たりがある」と指摘した。

 県警交通企画課によると、今年の県内の人身交通事故は26日現在(速報値)で前年同期比1212件減の3348件で、死者は前年と変わらず29人になっている。(小部亮介)

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