切り倒した木を触る上峰中生徒会役員=上峰町の鎮西山近く

チェーンソー使って木を切り倒す武広勇平町長と佐藤英社長=上峰町の鎮西産近く

 佐賀県上峰町の学校林で樹木を間伐する「樹木木霊(こだま)式」が25日、同町の鎮西山近くの山中で開かれた。町役場や上峰中生徒会、伐採を手伝う佐藤木材(神埼市脊振町)のスタッフら約30人が、約25メートルに育った杉2本を切り倒した。町は切った木材でベンチを作製し、上峰小と上峰中に寄贈する。

 学校林は広さ約8300平方メートルで、杉やヒノキが植えられている。上峰小や上峰中の校舎が木造だった1940(昭和15)年、数十年先に校舎の修繕が必要になった際に使う木材の確保を目的に植樹。当初は児童・生徒らによって下草刈りなどの手入れが行われていたが、時代の変化と共に放置され、現在ではほとんど手入れされていなかったという。

 木霊式は間伐を行うとともに、学校林への関心を高め、自然や山に感謝するきっかけにしようと開催。児童生徒を代表して上峰中生徒会役員が参加した。式では武広勇平町長が「木を手入れし、山を大切にするきっかけにしてほしい」とあいさつ。武広町長や佐藤木材の佐藤英社長がチェーンソーで、80年間かけて立派に育った木を切り倒した。

 伐採を見守った生徒会書記で2年の上種咲馬(しょうま)さんは「切り倒すところはとても迫力があった。学校のために有効に使わせてもらいたい」と話した。切った木材からはベンチ16台を製作予定で、8台ずつ上峰小と上峰中に寄贈する。(瀬戸健太郎)

上峰町の学校林で木霊式
このエントリーをはてなブックマークに追加