一般会計補正予算案などについて説明した山口祥義知事=佐賀県議会棟

 11月定例佐賀県議会は26日開会し、県は43億60万円の一般会計補正予算案など36議案と報告3件を提出した。うち34億3494万円を占める新型コロナウイルス対策に関し、山口祥義知事は「医療従事者をしっかりと支え、感染症から県民を守る取り組みに全力を注いでいく」とした。

 提案事項説明で、山口知事は国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(熊本県)に寄贈した「希望の鐘」と同じ鐘を佐賀県庁に設置する事業の説明に時間を割いた。かつて入所者が社会復帰する際に鳴らされていた鐘は老朽化に伴い取り外されていたが、山口知事は「ハンセン病患者への差別を二度と繰り返さない」との思いで2017年に復元、寄贈したと述べた。

 今回、780万円で同じ鐘を佐賀県庁に設置する理由について「今、コロナ禍で感染者らへの差別や誹謗(ひぼう)中傷が見られる。県庁に来る子どもたちに過去の過ちに学び差別しない思いを持ってほしい」と強調した。

 また、九州新幹線長崎ルートに導入予定だったフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)に関し、山口知事は国土交通省からの説明では「技術的に開発できないのではなく、時間とコストがかかるという理由から開発しない判断をしたとのことだった」とし、今後もFGTの実現を含めて国交省と協議していく考えを示した。

 県議会の会期は12月16日までの21日間で、12月2~4日に一般質問がある。(栗林賢)

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