小水力発電所の発電システムを見学する出席者=吉野ヶ里町の松隈地区

 中山間地の吉野ヶ里町松隈地区に住民主導で整備した小水力発電所の落成式が22日、現地で開かれた。関係者が出席し、自然環境を生かした再生可能エネルギーを通じて地域振興につなげていくことを誓った。

 式典で、地区内の全40世帯が出資して立ち上げた「松隈地域づくり株式会社」の社長の多良正裕さん(70)は、かつて水力発電所が稼働していた地区の歴史を紹介しながら「先人の教えを守り、住民が一丸となって事業を成し遂げた。心豊かに笑顔で住み続けられる地域づくりを目指したい」とあいさつした。

 来賓の山口祥義佐賀県知事は「自然由来のエネルギーを大事にする方向性は素晴らしく、モデルとなって各地に広がっていけば」と期待を込めた。出席者は発電システムや田手川からの取水口、水路に設けた水槽などを見学した。

 発電所は最大出力が30キロワットで、年間の目標売電額は700万円。売電による収益は借入金の返済のほか道路、水路の維持管理やまちおこしなど地域のために活用する。(山本礼史)

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