歴史に埋もれた名医について講義する中尾友香梨佐賀大教授。多くの聴講者が耳を傾けた=佐賀市立図書館

 佐賀大の公開講座「私が教えたい佐賀の歴史と文化」が21日、佐賀市立図書館であり、同大の中尾友香梨教授が「歴史に埋もれた名医-徳永雨卿(うけい)」と題して講演した。中尾教授は資料を読み解き、今まで知られていなかった郷土の偉人にスポットを当てた。

 中尾教授は、研究のきっかけになったという同大に収蔵された江戸期の巻物を示し、当時の漢学者らそうそうたる顔触れの約50人が徳永雨卿という人物の誕生日を祝って漢詩文や和歌を寄せていると説明。「相当な人物と推察されたが、何をした人か分からなかった」と話した。

 その後、調べた結果、雨卿が佐賀藩の江戸藩邸の奥医師で、米沢藩主の上杉鷹山公の父親の病を治して有名になったことなどが分かったと紹介。裏付ける資料を示しながら解説した。

 約40人が聴講。歴史の謎を解く楽しさのある講義に、佐賀市の70代の女性は「地元にこんな賢人がいたと知って感心した」と話していた。講座は3回連続で、2回目は12月26日(受け付け終了)に開かれる。(宮里光)

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