みどり台中の平塚真一郎校長の被災体験を画面越しに聞く川副中の生徒たち=佐賀市の同校

みどり台中の平塚真一郎校長(スクリーン左)の被災体験を画面越しに聞く川副中の生徒たち=佐賀市の同校

みどり台中の平塚真一郎校長の被災体験を画面越しに聞き、メモを取る川副中の生徒たち=佐賀市の同校

 震災経験者の声を聞き、防災について学ぶ授業が20日、佐賀市の川副中であった。宮城県名取市のみどり台中とオンラインで結び、東日本大震災で小学6年(当時)の娘を失った同校の平塚真一郎校長が生徒たちに命を最優先にした対応を訴えた。

 2年生90人が取り組む防災教育の一環。「体験を生かす」をテーマに記録的な震災について調べる15人が、平塚校長に「家族と連絡は取れたのか」「避難訓練は役に立ったのか」などと質問をした。

 平塚校長は震災から4日間、家族と連絡が取れず、同校に逃げてきた避難者約2500人の対応で手いっぱいだったという。「避難訓練もしていたが、あれだけの津波が来るとは予想していなかった。垂直避難が大切など今は分かるが、あのときは分からなかった」と当時を振り返り、「命に代えられるものはない。どんなときも命を最優先に行動して」と繰り返し強調した。

 井手歩由夢(あゆむ)さんは「いつ災害が起きるか分からない。今日の学びを日々の備えに生かしたい。全校生徒とも共有したい」と防災への意識を高めた。吉岡晃子教諭(57)は「自分の命を守った上で、人に何ができるかを考えるきっかけになれば」と話した。(森田夏穂)

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