モザイクアートの前に並ぶ実行委のメンバー。前列左から大石優さん、其川萠亜さん。後列左から吉田陽夏さん、野㟢有里さん、太畑芽衣花さん=佐志中

完成を喜ぶモザイクアートに取り組んだ2年生(佐志中提供)

升目を塗る女子生徒(佐志中提供)

貼り合わせをする女子生徒(佐志中提供)

 唐津市の佐志中(田中泰博校長)2年生51人が、今月開催した文化発表会の共同制作として、広島市の原爆ドームをかたどったモザイクアートを完成させた。縦3メートル、横5メートルの大きさで生徒たちは緻密な作業もいとわず一心不乱に取り組んだ。今後、被爆体験の継承や平和学習などに活用する。

 コロナ禍で密を避けるため、文化発表会でのステージ発表ができなくなった。学年主任の堀田雄二教諭が、かつての赴任先での経験から、モザイクアート作りを企画した。

 作業に取り組んだのは10月19日から。A4サイズの紙に5ミリメートル四方の升目が1870個並び、生徒たちは指定された色に合わせて緑、黒、水色、赤、黄色を塗った。完成には306枚が必要で“ノルマ”は1人6枚。達成感を味わってもらおうと、生徒たちには事前には「原爆ドーム」ができるとは知らされなかった。

 途中、枚数が伸び悩んだが、ラストスパートが奏功し、約17時間で306枚を塗り上げた。その後、実行委員のメンバーが貼り合わせて完成させた。実行委員長の大石優さんは「ずれないよう貼り合わせるのに苦労した。見た人が核の恐ろしさや平和の大切さを感じてもらえれば」と話した。

 作品はしばらく、同校2階ホールに展示する。堀田教諭は「間に合わないと思った時もあったが、面倒な作業も皆が集中して取り組んでくれた」と生徒たちの頑張りをたたえた。(成富禎倫)

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