タイラギの休漁について記者団に説明した佐賀県有明海漁協大浦支所の貞包保則運営委員長(左)と、福岡・佐賀両県有明海潜水器漁業者協議会の椛島徳義会長=佐賀市の県有明海漁協

 有明海特産の高級二枚貝タイラギの漁に関し、福岡・佐賀両県の潜水器漁業者は24日、佐賀市での会合で、9季連続となる休漁を決めた。両県の生息調査で成貝が1個も見つからなかった。7月の豪雨で稚貝の多くが死滅したとみている。

 佐賀県有明水産振興センターが10月下旬に有明海湾奥部で行った生息調査では、全55地点で成貝を確認できなかった。前年は2個を確認していた。福岡県側の調査でも58地点でゼロだった。稚貝も佐賀の8地点で確認されただけで、最多で1地点当たり7個だった。

 1975年度に1700トンを超えたタイラギの水揚げは2009年度に112トンに減少し、12年度以降はゼロが続いている。農林水産省や佐賀県など沿岸自治体は、母貝団地の造成など資源回復に取り組んでいる。夏前には稚貝も多く確認されていたが、7月の豪雨で海水の塩分が不足し、大半が死滅したという。

 協議では、生息数が激減した原因の究明が重要として、両県や漁協などに要望書を提出することを決めた。協議後、取材に応じた福岡・佐賀両県有明海潜水器漁業者協議会の椛島徳義会長(福岡県)は「タイラギがいなくなり、声も出ない。原因だけでも究明してほしい」と肩を落とした。(宮里光)

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