JAF-F4シリーズで、年間チャンピオンになった中島功さん=8月、宮城県のスポーツランドSUGO

「いつまでも若く、夢を追い続けたい」と話す中島功さん=多久市の真生工業

トップでゴールし、表彰台に立つ中島功さん=8月、宮城県のスポーツランドSUGO

コースを疾走する中島功さんのマシン=宮城県のスポーツランドSUGO

 多久市で解体業を営む中島功さん(54)が、自動車レースの「JAF-F4」シリーズで年間チャンピオンになった。レース専用のフォーミュラカーで走る国内4番目のクラスのレースで、出場した6戦で2度トップに立つなど安定した走りが光った。プロを目指す若手ドライバーも参戦する中、50代での年間優勝は異例という。

 F4は排気量2000cc以下のレース専用車両で競い、最高時速は230キロを超える。プロレーサーへの登竜門で、ホンダの育成ドライバーとして来季、最高峰のF1デビューを目指す角田裕毅選手(20)も2017年度に優勝している。

 3月に開幕した今季は26人がエントリーし、中島さんは栃木県での第1戦で3位、8月に宮城県で行われた第7、8戦でいずれも1位になった。11月15日の最終戦は5位で締めくくり、合計獲得ポイントでトップになり栄冠を勝ち取った。

 高校中退後、ダンプカーの運転手などを経て、31歳で建物を解体する会社を立ち上げた。事業が軌道に乗り、息子3人の子育ても一段落した14年、子どもの頃から憧れていた自動車レースの世界に飛び込んだ。48歳からの挑戦だった。

 F4参戦3年目の今季。新型コロナウイルスの影響で全11戦中3戦が中止になり、出場を見送る実力者もいたが、中島さんは挑み続けた。「やり続ければ夢はかなう」「大きな励みになる」-。同世代のドライバーを中心に称賛された。

 プロへの夢を諦め、レースから離れていく若者を目の当たりにする一方で、60歳を過ぎてもハンドルを握り続けるドライバーにも出会った。中島さんは「モータースポーツへの向き合い方は人それぞれ。自分にとっては元気の源で、独特の緊張感を楽しみながら、限界を感じるまで走り続けたい」と話す。(谷口大輔)

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