干し柿の産地として知られる佐賀市大和町松梅地区で、柿の実の中にさらに実がなったような、変わり種の柿が実った。松梅保育所に通う上野みのかさん(6)は「何だろう、だるまさんに見えるかな」と不思議そうに見入っている。
渋柿の一種で、祖父の耕太郎さん(74)の柿園になっていた。耕太郎さんは干し柿を作って50年という専業農家で、約1ヘクタールで柿を育てている。今回の柿は「何十万個とある中に、数個あるかないか」という珍しい変形で、受粉がうまくいかなかったことが原因とみられるという。
今後、正月用にむいた柿を干す作業が本格化するが、変形した柿は簡単にむくこともできないため、しばらく、上野さんの家にお守りとして飾っておくという。(宮里光)
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