定期検査に入っている九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町、118万キロワット)が23日午後2時、発電を再開した。徐々に出力を上げていき、通常運転の復帰は12月22日になる見通し。
九電によると、3号機は21日に核分裂反応を抑制する「制御棒」を引き抜いて原子炉を起動。同日午後11時41分に、核分裂反応が安定して続く「臨界」になった。
9月18日からの定期検査では、核燃料193体のうち76体を取り換えた。このうち、16体が使用済みMOX燃料として取り出され、敷地内の使用済み核燃料プールに保管されている。
今後は、総合負荷性能検査を実施して通常運転に復帰する予定。
玄海原発4号機は、12月19日から定期検査に入る。(岩本大志)