唐津湾に抱かれた唐津市中心部。唐津くんちでは曳山巡行のエリアとなる(高度約150メートルからドローンで空撮)

 唐津っ子の心意気を示す唐津神社の秋祭り「唐津くんち」。唐津城の眼下に広がる一帯は、その表舞台となるエリアだ。例年通りなら、11月2日から3日間、勇壮な曳山やま14台が巡行し、熱気に包まれるはずだった。それが新型コロナウイルスの影響で初めて中止になった。

 神事のみが行われた3日、唐津神社や隣接する曳山展示場には多くの人が訪れた。「今年は曳けなくてさみしい」「やっぱり曳きたかった」…。そう漏らす曳き子たちの姿もあった。

 展示場は併設する市民会館とともに現地建て替えのため本年度でいったん閉館される。スタッフの坂本綾子さん(39)は「今の展示場から曳山が出入りする最後のくんちだったので、その姿が見られずに残念」と語る。

 唐津湾に抱かれた地域では、大成小、志道小が合併して大志小が誕生。唐津東高があった場所に早稲田佐賀中学・高校が開校し、唐津総合庁舎が同校の附設寮となるなど、少しずつ変化を遂げている。

 「来年は素晴らしい年に」。くんちの熱気が戻ることを誰もが待ち望んでいる。(写真と文・山田宏一郎)

1982年の空撮写真。志道小(写真中央、現大志小)の近くにある曳山展示場は本年度でいったん閉館する(高度1000メートル)

 

威勢のいい掛け声とともに曳き込まれる曳山=2019年11月3日、旧大成小グラウンド

2004(平成16)年 
大成小、志道小が統合されて大志小が開校
2010(平成22)年 
早稲田佐賀中高が開校
2016(平成28)年 
唐津くんちがユネスコ無形文化遺産に
2020(令和2)年 
唐津くんちの巡行を初めて中止

 

 

▼次回(12月15日)は、佐賀市のどんどんどんの森です。

 

 

 

 

 

 

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 移ろいゆく時とともに、街も表情を変えていく-。小型無人機「ドローン」を使い、令和になった新しい時代の佐賀の街並みと、ひと昔前の風景とを並べ、街の息吹を伝えます。

 

 
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ドローン空撮・唐津市城内(2020年11月5日)

 

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