語る会で、歴史や伝統を生かしたまちづくりについて意見交換する出席者=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 佐賀藩の歴史や文化を生かしたまちづくりをテーマにした語る会が22日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開かれた。「佐賀鍋島伝承遺産顕彰会」が企画し、佐賀県内の経営者や行政関係者ら約50人が参加。佐賀城北堀端の松原地区の変遷をたどりながら、将来ビジョンを意見交換した。

 鍋島報效会の富田紘次理事が報告で、徴古館周辺の松原地区は藩校「弘道館」や10代藩主鍋島直正の銅像が建つ「銅像園」、「佐賀図書館」など文教地区を形成したことを説明した。座談会では、秀島敏行佐賀市長が「佐賀が輝いた面影がある地。昔の情景が感じられるゾーンになれば」との考えを示した。

 山口祥義県知事は「歴史を大切にして、一人一人がそこに気づいていけば楽しい町になる。都会的なものを上書きするのではなく、本質的な価値が大切」と強調した。鍋島家15代当主で鍋島報效会の鍋島直晶理事長は「佐賀に歴史を含めてすごいものがたくさんあることを伝えているのを強く感じていて、将来が楽しみ」と期待を込めた。

 顕彰会会長の松尾哲吾松尾建設社長は「まちを特徴付けるのが歴史や伝統、文化であり、子どもたちに触れる機会をつくることも継承につながる」と述べた。進行は顕彰会の代表世話人の中尾清一郎佐賀新聞社社長が務めた。(山本礼史)

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