鳥栖-柏 後半8分、先制ゴールを決める鳥栖FW林大地=千葉県の三協フロンテア柏スタジアム(撮影・米倉義房)

鳥栖-柏 前半、ボールをキープする鳥栖GK朴一圭(右)。左は柏FWオルンガ=千葉県の三協フロンテア柏スタジアム

鳥栖-柏 後半21分、チーム2点目のゴールを決めて喜ぶ鳥栖MF本田風智(右から2人目)=千葉県の三協フロンテア柏スタジアム

 「いい守備から、いい攻撃」。金明輝(キン・ミョンヒ)監督の言葉を体現するような試合運びだった。最後尾のGK朴一圭(パク・イルギュ)が果敢な飛び出しで守備を支え、前線からのハードワークでボールを奪って、素早く攻撃に転じた。鳥栖のスタイルを貫いて敵地3連戦を勝利で締めくくり、先制ゴールのFW林は「監督が目指す前から奪いに行くサッカーを、完璧ではないけどできた」と胸を張った。

 新型コロナウイルス感染による活動休止を乗り越えたチーム同士の一戦。17歳の左サイドバック中野ら、先発メンバーの平均年齢が24歳と若手主体の鳥栖は、ピッチ上の全選手が守備の意識を高く持って、プレスを掛け続けて好機をつくった。

 MF樋口の走行距離12・419キロを筆頭に、チーム全体で相手を7キロ上回る約127キロを走りきり、スプリント数も柏の166回に対し、鳥栖は203回。粘り強くボールに食らい付いたことを記録でも証明した。

 10月末に横浜F・マリノスから加入したGK朴も戦術にフィット。的確な読みと広い守備範囲でDFラインを押し上げ、攻撃の起点になった。金監督は「広範囲を守るという感覚は、他のGKに求めても難しいが、彼はそれを実行できる」と評価し、「それが奏功して相手のストロングポイントをうまく消すことができた」と分析した。

 鳥栖はここ7試合負けなしで、順位も14位に浮上した。次は中3日でホームに仙台を迎える。攻守でけん引した守護神は「(チーム全体で勝ちたいという)雰囲気ができ上がっている。いい準備をして勝利を届けたい」。今季初の連勝を誓った。(山口源貴)

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