連勝で佐賀名人に返り咲いた古賀六段=佐賀市の旅館あけぼの

 将棋のアマ棋士佐賀県ナンバーワンを決める第43期佐賀名人戦(佐賀新聞社主催、日本将棋連盟佐賀県支部連合会・佐賀名人戦実行委員会主管)の挑戦手合三番勝負が21日、佐賀市の旅館あけぼので開かれた。元名人の古賀一郎六段(53)=鳥栖市=が、第42期名人で永世名人の才田信之五段(53)=佐賀市=を2連勝で破り、タイトル返り咲きを果たした。古賀六段の名人位は6期ぶり、通算5度目。

 挑戦者の古賀六段は、本戦リーグを8勝1敗で通過し、3人によるプレーオフを制して挑戦権を獲得した。三番勝負は、3期連続名人位にあった古賀六段を挑戦者だった才田名人が破った2015年以来の顔合わせとなった。

 対局前の予想通り、2局とも居飛車穴熊に構える才田名人に、古賀六段が急戦を仕掛ける展開。1局目は才田名人の穴熊が完成する直前に古賀六段が敵陣に角を成りこませ、端歩から攻略。2局目もよく似た立ち上がりで、大駒を交換した後、古賀六段が秒読みに入りながら一気に寄せきった。

 タイトルを奪還した古賀六段は「2局目は攻めが途切れてしまうかと思ったが、ぎりぎりでつながった」と振り返り、「前回のタイトルは3連覇どまりだったので、今回はそれを上回りたい」と目標を語った。

 6連覇を阻まれた才田名人は「戦型的には予想通りの展開だったが、実戦不足が出てしまった」と敗因を分析した上で、「この年齢なので挑戦者になるのも大変だが、できれば直接対決でタイトルを取り戻したい」と話していた。

 椋露地淳市大会実行委員長は「2局とも挑戦者の穴熊崩しがさえ渡り、名人の粘りを許さなかった。才田名人のリターンマッチが実現するか注目したい」と評価していた。(古賀史生)

 ※挑戦手合三番勝負の全局を後日、本紙将棋欄に掲載します。

 

第2局の指し手

▲才田 信之

△古賀 一郎

 

 持ち時間40分。後一手30秒。

 ▲7六歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7七角△3四歩▲6六歩△6二銀▲6八銀△4二玉▲4八玉△3二玉▲3八玉△5四歩▲2八玉△5二金右▲1八香△6四歩▲5八金左△7四歩▲3八金△7三桂▲8八飛△5五歩▲6七銀△5三銀▲1九玉△6五歩▲同歩△同桂▲6六角△6四銀▲4八金左△1四歩▲2八銀△1五歩▲3六歩△4二金寄▲3九金△5二飛▲5八飛△4四角▲7七桂△8六歩▲同歩△8二飛▲8八飛△7七桂成▲同角△7五歩▲8五歩△7六歩▲8六角△6五銀▲6六歩△5六歩▲同歩△7七歩成▲同角△7二飛▲7八歩△7六銀▲同銀△同飛▲4五銀△5三角▲5四銀△7五角▲6五銀△6六飛▲同角△同角▲8九飛△1六歩▲同歩△1七歩▲同銀△7五角打▲3八金寄△3九角成▲同金△同角成▲同飛△4八金▲6九飛△3八銀▲7五角△3九金打▲4二角成△同金▲2八金△2九銀成▲同金△同金▲同飛△3七桂

 まで、96手で古賀挑戦者の勝ち

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