県内の新型コロナウイルスの感染状況について認識を示す大曲貴夫氏=佐賀県庁

 嬉野市塩田町出身で国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長が20日、佐賀県庁を訪れ、県内の新型コロナウイルスの感染状況について「少なく抑えられている」との認識を語った。ただ、首都圏を中心に感染者が急増しており、地方への波及については「いつ影響があってもおかしくない」と危機感を示した。

 大曲氏は県の新型コロナの検査状況について「かなり広く調査し、早い段階で抑えにかかっている印象」と述べた。東京都の行政が区によって分かれ、情報収集が難しい点と比較し、「佐賀は指揮・情報系統が統一されている」と評価した。

 新型コロナ感染の見通しについては「まだしばらく続くと思う。活動は元に戻しながらも、感染対策を徹底できるかが鍵になる」と語った。感染の第1波の事例を踏まえ、「都市部で増えてから地方で増えることは顕然たる事実」と警鐘を鳴らした。

 大曲氏は佐賀医科大卒。現在は新型コロナ対策で東京都に助言している。佐賀大での講演会のため帰佐し、山口祥義知事とも面談した。(岩本大志)

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