サッカー・J1サガン鳥栖を運営するサガン・ドリームスの竹原稔社長は20日、公式サイトでクラブの経営状況を報告した。新型コロナウイルスの影響で興行収入と広告収入が大幅に減少し、2020年度の赤字が10億円に上る見通しを改めて示した上で、クラブ存続のため、サポーターなどに支援を求めた。

 サガン鳥栖は、新型コロナウイルスによる無観客や入場制限などが響き、本年度の決算は興行収入(入場料・グッズなど)で8億円、広告収入で2億円の減収を見込んでおり、J1昇格から初めて約10億円の債務超過になる見通し。Jリーグの特例措置で、21年度までは、債務超過や3期連続の赤字になってもライセンス判定には影響しない。

 竹原社長は「こうした状況を招いた経営責任を私自身深刻に受け止めている」とし、来季のユニホームスポンサーが獲得できず、無観客試合などで興行収入が見込めない場合は「資金難に陥り存続の危機を迎えてしまう」と窮状を説明。「サガン鳥栖の未来を護(まも)るために、私の辞任も含めて検討している」と自身の進退にも言及し、「サポーターやスポンサー、行政のお力添えを借りてこの状況を乗り切っていきたい」と述べた。

 サガン鳥栖は19年度(2019年2月~20年1月)決算でも約20億円の赤字を計上し、株主による第三者割当増資で債務超過は回避した。今季はJリーグから経営上の是正通達を受けている。(山口源貴)

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