くわで掘り出されるキクイモ。右手が刈り取り前で、枝が人の背丈より高く茂る=嬉野市吉田坊主原

掘り出したキクイモ。無味無臭で、いろんな食べ方ができるという

 健康食品として近年人気のキクイモの収穫が嬉野市吉田で行われている。人の背丈以上の枝を払い、土を深掘りすると、ショウガに似たイモのような地下茎が顔をのぞかせる。キクイモは風に弱いといい、今年は台風の影響で出来はあまりよくないという。

 収穫をしたのは、同市の田中一法(かずのり)さん(78)。畑は茶畑が点在する標高500メートルほどの山の上の約20アールで、ボウボウに茂った枝を刈り取り、パワーショベルで荒起こしした後、くわで地面を掘り返した。

 15年ほど前、友人に誘われて栽培を始めたといい、現在80アールほどを育てている。周囲にも呼びかけ、吉田地区では10人が計1・5ヘクタールほどを栽培する。収穫は大変だが、植えた後はさほど手が掛からずに育つという。

 キクイモは北米原産で、日本には江戸期に導入された。インスリンの働きを持つ成分を含み、糖尿病などの改善に役立つと考えられている。県内でも佐賀大学が商品登録した品種が栽培されている。無味無臭で、天ぷらやサラダ、酢漬けなど多彩な食べ方ができる。

 収穫は来年3月まで続き、田中さんは地元の吉田まんぞく館などに出荷している。「今後、福岡県でも売り込み、さらに販路を広げたい」と意欲を見せている。

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