人吉市から武雄市の九州支部に着いた日本カーシェアリング協会の車と運転してきた吉澤武彦代表理事(右)ら=武雄市東川登町

 熊本県人吉市などの7月豪雨の被災者に日本カーシェアリング協会が無料で貸し出していた車が役目を終え、19日から武雄市の九州支部に戻ってきた。50台ほどが返却予定で、協会は災害時に返却するカーリース制度の利用を呼び掛けている。

 協会は豪雨から半月後の7月18日から、人吉市や熊本県八代市、福岡県大牟田市、大分県日田市で無料貸し出しを始めた。活用した車は協会所有の59台と寄付された63台の計122台で、貸出件数は442件に上った。

 無料貸出期間が11月で終わるため、車両の返却が始まった。19日はボランティアらが人吉市から5台を運転してきた。車を借り、協会の仕事も手伝っている同市の愛甲留美さん(43)は「レンタカーや代車も不足する中で助かった人は多かった。コロナ禍で収入が減っていたので無償は本当にありがたかった」と話した。

 九州支部は昨夏の佐賀豪雨での支援がきっかけで設けられた。保管スペースが限られるため、軽自動車を月額1万円で1年間貸し出し、災害時には返却を求めて支援車に使う「災害時返却リース」の利用を呼び掛けている。車検代や自動車税は協会が負担する。問い合わせは協会本部、電話0225(22)1453。

 吉澤武彦代表理事は「九州支部からも19台を届け、いち早く車を貸し出すことができた。このうち4台は返却リース制度の車。災害に迅速に対応できる活動に協力してほしい」と呼び掛けた。(小野靖久)

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