農林水産委員会で諫早湾干拓事業の潮受け堤防を巡り、「早期に訪問したい」と述べた野上農相=東京・永田町の衆議院

農水委員会で諫早湾干拓事業について野上農相の姿勢をただす大串氏=東京・永田町の衆議院

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防を巡り、野上浩太郎農林水産相は19日、衆院農水委員会で「できるだけ早期に現地を訪問したい」と述べた。2012年の第2次安倍内閣では、歴代農相7人のうち6人が就任1カ月前後で訪問、残る1人は就任後に衆院が解散した。就任2カ月で訪れていないケースは異例で、野上氏は新型コロナウイルスの感染状況を理由に挙げた。

 9月16日に農相に就任した野上氏の諫早湾干拓事業に対する姿勢を、立憲民主党の大串博志衆院議員(佐賀2区)がただした。大串氏は「歴代大臣は就任後1カ月前後に現地を訪れ、農漁業者、原告弁護団と意見交換している。今回は就任後40日ほど国会は開かれなかった。現地を訪ねていないのはまさに異例だ」と指摘した。

 野上氏は「現地訪問は視察に加え、関係者との意見交換を実施してきた」とした上で、「意見交換は密になりがちで、高齢者の参加も想定される。感染状況を踏まえながら、ぜひ現地を訪問したいと考えている」と話した。

 大串氏は、野上氏が就任後に複数の地域で意見交換会を開いている出張記録を示しながら「諫早湾干拓だけ出張されないことの説明になっていない」とした。野上氏は「諫早の訪問は極めて重要。できるだけ早期に訪問したい」と答弁した。(山口貴由)

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