東京五輪・パラリンピックの新型コロナウイルス対策で、大会組織委員会が大会前や大会中のPCR検査で2度、陽性となった選手は、無症状や感染者との濃厚接触がない場合でも感染者と判定し、隔離措置とする案をまとめた。国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)との合同事務折衝で提示したことが17日、分かった。今後、関係機関と慎重に協議する。

 検査で陽性だった場合、「偽陽性」の可能性を考慮して再検査を実施する。再検査では同時に2検体を採取。ともに陰性だった場合は感染なしと判定され、大会参加が可能となる。いずれかが陽性の場合は判定が確定し、隔離措置を取る。症状がある場合は、最初の検査だけで陽性を確定させるケースもある。

 新型コロナの検査を巡っては、体操の内村航平選手が大会前の検査で陽性判定を受けた後、3カ所の再検査で全て陰性となり、医師団が「偽陽性」と結論付ける事態があった。五輪では複数回の検査が必要との認識が強まっていた。

 また、組織委案は各競技を相手との接触度合いによって3分類した。最も接触が多く感染リスクが高い競技として柔道、レスリング、空手、ラグビー7人制、ボクシングを挙げ、競技前に追加の検査実施も想定する。

 組織委は選手村での1日の検査能力を最大5千件と見込む。選手や大会関係者に4日に1度、検査をする試算でも検査能力を上回る日があり、今後、対象者と頻度を慎重に検討する。

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