九州は長生きの人が多い気がする。現在の世界最高齢は福岡市の117歳の女性。生年が不確かとして取り消されたが、鹿児島県徳之島(とくのしま)出身の泉重千代(しげちよ)さんと本郷かまとさんもかつて世界最高齢に認定された◆その本郷かまとさんは介護保険制度が始まった2000年は要介護4、在宅介護をしていた70代の娘も翌年、要介護1に。やがて、当時高校生だったひ孫がかまとさんを介護するようになった◆人生100年時代。「老老介護」はもちろん、認知症の人が認知症の人を介護する「認認介護」が目立つようになり、孫やひ孫が家族を介護する時代もやってくるだろう。家族の病気などで介護生活を余儀なくされた18歳未満の「ヤングケアラー」について、厚労省が12月にも初の実態調査に乗り出すという◆「介」は、人が体の前後によろいを着けた姿が成り立ちとされ、「守る、助ける」の意味がある。連携して人を支える姿にも見える。「生老病死」は人の常。だからこそ今をよりよく生きたい。支援制度を上手に使って介護していくことが必要だろう◆きょう11月11日は「介護の日」。介護はお世話に加え、本人が持っている力を衰えさせないことが大事といわれる。そんな介護の現場で頑張る人に感謝しつつ、要介護にならないような日々を重ねたい。世界最高齢も夢ではないかもしれない。(義)

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