鳥栖-名古屋 前半44分、連続で好セーブを見せた鳥栖GK朴一圭=鳥栖市の駅前不動産スタジアム(撮影・鶴澤弘樹)

 6日前に練習に合流したばかりとは思えない存在感だった。サガン鳥栖は、加入後即スタメン出場したGK朴一圭(パク・イルギュ)がビッグセーブでピンチを救い、好調の名古屋を0点に抑え込む立役者となった。朴は「当たり前のことを、当たり前にやった。もう少しビルドアップに参加して、チームの助けになれれば」と、結果に満足しなかった。

 守護神だったGK高丘と入れ替わる形で、10月末に横浜F・マリノスから期限付き移籍で加入した。いきなりの先発にもかかわらず、高い足元の技術で、バックラインからパスをつなぐ鳥栖のスタイルにしっかりと適応。「慌てない」「セカンドボール」-。グラウンド中に響き渡る大声で指示を出し、最後尾からチームメートを鼓舞した。

 本領を発揮したのは前半終了間際。名古屋の鋭いカウンターを浴び、俊足のFWマテウスと1対1になった場面では、果敢に飛び出してシュートをブロック。その直後、浮き球のパスに合わせたFW前田に至近距離からボレーシュートを放たれたが、これにも反応し、左手一本で防ぎきった。

 J3からキャリアをスタートしたたたき上げの30歳。昨年は横浜MのJ1制覇にも貢献した。「移籍して最初の試合で起用してもらって、ピッチでそういうプレーを表現できたのは良かった」と手応えを語った。ただ、チームは9試合白星から遠ざかっている。「チームが勝利するためにどういうプレーをしないといけないのかをもっと考えないとダメ。(球際の競り合いなど)体全体で表現していかないと勝ちにはつながっていかない」とげきを飛ばした。(山口源貴)

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