下着は白、名札は制服に縫い付け、ソフトモヒカン禁止―。県弁護士会が集めた佐賀市内などの中学校22校の校則からは、教育との関連性が分かりにくい内容や、時代に合わせて適切かどうかの議論が必要と思われる項目も。同会は「お互いが納得できる校則を」と呼び掛ける。

 服装で下着の色を「白」とする学校は13校に上った。女性教諭が女子生徒の襟元から下着のひもを出させて色を確認する例もあるといい、同会は「下着を見せるように指示するのは人権侵害。子どもだからといって許されることではない」と強調する。

 SNSを通じて事件に巻き込まれるケースが相次ぐ中で、個人情報をインターネットで公表しないよう規定する学校は6校ある。一方で「名札を制服に縫い付ける」とする中学は10校あり、同会は通学中に外部に名前をさらすことの危険性を指摘する。

 髪型のソフトモヒカンの禁止では、芸能人の顔写真を例示する学校もある。髪質や髪色で悩む生徒もいる中、教育上の目的は明記されておらず、縮毛矯正や染髪、髪を一つに結ぶことを禁じる校則もある。性別に違和感を持つ生徒もいるが、髪型や服装には男女別の規定が設けてある。

 佐賀市内の中学3年の女子生徒は「先生たちが決めたルールで校則を運用していることがあり、納得のいく説明がなければ、信頼関係は生まれない。生徒の自主性を認めてほしい」とため息をつく。

 日本は1994年に子どもの基本的人権を保障する「子どもの権利条約」に批准し、12条では子どもの意見表明権を保障する。同会は「自由を制限される側である生徒も、独立した人格があり、意見を言って大人にきちんと考えてもらう権利がある。生徒と学校側が合意を形成することが望ましい」と話した。(花木芙美)

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