新幹線問題対策等特別委員会で、九州新幹線長崎ルートに関する質問に答えるJR九州の古宮洋二専務=佐賀県議会棟

 中国でフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)が開発されたとインターネットのニュースサイトで報じられたことが、2日の佐賀県議会新幹線問題対策等特別委員会で取り上げられた。参考人招致されたJR九州の古宮洋二専務は「今後の試験を見ていきたい」と述べ、動向を注視していく考えを示した。

 原田寿雄議員(自民)が「世界中で中国と日本が高速鉄道を売り込むという成長戦略を取る中、日本はFGTの高速走行を断念し、中国は完成した。所感や知り得た情報があれば聞きたい」と質問した。

 古宮専務は「詳細は分からないが、日本で開発していたFGTとは車輪の幅を動かす動力の方式が大きく異なる」と説明し「日本のFGTも通常走る分には問題ないが、長期走行性、耐久性、安全性、経済性(の問題)もある。総合的に判断して中国がどうなのかは分からない」と話した。

 ニュースサイトによると、FGTは中国の鉄道車両メーカーの工場で完成、10月21日に公開された。8両編成で最高速度は営業運転で時速400キロ、試験速度では440キロを記録。2本のレール幅は600ミリから1886ミリに対応し、世界中の鉄道ネットワークの9割以上に適合するという。

 日本では新幹線の標準軌(1435ミリ)と在来線の狭軌(1067ミリ)の異なるレール幅を直通運転できるようにFGTの開発を進めてきたが、開発の遅れや技術的課題から与党は九州新幹線長崎ルートへの導入を断念した。(円田浩二)

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