営農再開後に初めて収穫した米を山口知事(左から2人目)に贈呈した農家の灰塚晃幸さん(同3人目)ら=佐賀県庁

 昨年8月末の佐賀豪雨で、油流出の被害に遭った杵島郡大町町福母地区の農家が2日、山口祥義知事を表敬訪問した。営農再開後に初めて収穫した米を手渡し、復興を印象付けた。

 収穫した米「さがびより」約90キロを贈り、山口知事らはおにぎりも試食した。

 灰塚晃幸さん(65)は、農地に油が流れ込んだ被害に触れ「去年の災害を考えると、今は夢のよう」と、無事に収穫ができたことに感じ入っていた。大町町の水川一哉町長は「商業や農業関係もおおむね再開した」と報告した。

 山口知事は「最初はぼうぜんとした」と当時を振り返った上で「皆さんでよく元に戻してくれた」と農地や町の復興を喜んだ。

 鉄工所からの油が流れ込んだ農地は福母地区などで約43ヘクタールに上った。土壌を検査した後、石灰を散布したり、一部の土を入れ替えたりする対応を取った。米は6月中旬ごろに作付けし、9月下旬ごろから収穫が始まっていた。(岩本大志)

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