アラに煮汁を掛ける亀山鮮魚店の亀山弘美さん=唐津市中町

アラの姿煮を盛り付ける亀山鮮魚店の亀山弘美さん(右)=唐津市中町

 佐賀県唐津市中町の亀山鮮魚店で2日、唐津くんちの料理として有名な「アラの姿煮」を調理した。本来なら宵曳山(よいやま)で唐津くんちが始まる日だが、新型コロナウイルスの影響で曳山(ひきやま)巡行は中止。それでも1件だけ注文があり、店主の亀山弘美さん(63)は「作っていると楽しいし、気持ちが高ぶる」と笑顔を見せた。

 創業160年を越える同店は、50年ほど前に中町通りに店を構えた。5年前からは、店先でアラを調理するようになり、観光客の名物となっていた。例年は8~10匹を調理してきた。巡行中止で仕入れの予定はなかったが、「どうしても作ってほしい」という依頼が1件あり、引き受けた。

 朝から作業を始め、重さ18キロのアラを、一升瓶18本分の煮汁で約5時間煮込んで完成した。亀山さんは「(巡行はないが)これはこれで新鮮でいい」と笑い、「来年はいつも通り注文があって、またアラが炊けたらいい」と話した。(中村健人)

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