吟醸部門で準グランプリに輝いた「台中六十五芳」(中央)など蓬莱米日本酒のシリーズ

酒造りの修業をしている陳韋仁さん=有田町の宗政酒造

 第20回全米日本酒歓評会(10月17~19日、米国・ホノルル)の吟醸部門で、宗政酒造(西松浦郡有田町)の「台中(だいちゅう)六十五芳(ほう)」が準グランプリに輝いた。中心になって手掛けたのは、台湾出身で蔵人7年目の陳韋仁さん(40)。「恵まれた環境で理想の酒造りができた」と喜んでいる。

 陳さんは島根大学に留学中、日本酒に魅了され、全国の酒蔵を巡って勉強を始めた。「台湾と日本の懸け橋になる日本酒を造りたい」と、杜氏(とうじ)になることを目指している。

 2018年からは、戦前の台湾で日本人が開発した台湾産日本米「蓬莱米」の一種「台中65号」を島根県で自ら育て、それを酒米にした日本酒「台中六十五」を造っている。

 今回の歓評会では「台中六十五山廃」も生酛(きもと)・山廃特別賞を受賞。陳さんは「まさか、自分が造った酒二つが同時に受賞するとは」と驚く。

 佐賀県での酒造りについて「台湾に近い気温や湿度でいい水にも恵まれ、理想の酒造りができた」と話す。「台中六十五芳」は720ミリリットル入り5500円(税込み)。予約販売型クラウドファンディングで扱い、すでに完売している。歓評会には日本、米国、メキシコから計502銘柄が出品された。(志波知佳)

 県内の他の受賞蔵元は次の通り。

 【大吟醸A】金賞 天山酒造▷銀賞 基山商店、幸姫酒造【大吟醸B】金賞 天山酒造【吟醸】金賞 幸姫酒造、天山酒造▷銀賞 光武酒造場【純米】金賞 光武酒造場▷銀賞 五町田酒造、天山酒造

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