福岡県太宰府市で昨年10月、女性=当時(36)=が暴行されて死亡し遺棄された事件で、遺族から事件前に相談を受けていた佐賀県警が当時の対応に問題はなかったとの調査結果を公表したことに関し、遺族は31日、「佐賀県警や鳥栖署が話していることは正直でたらめとしか思っていない」と批判する文書を報道各社に寄せた。

 事件を巡っては昨年10月、女性の遺体が太宰府市内の駐車場で車の中から見つかった。福岡地検は傷害致死などの罪で無職の被告(41)ら3人を起訴した。

 県警は28日、事件が発覚した昨年10月から内部調査をしてきたと説明したが、遺族は文書で「今年6月に質問状を持っていくと連絡するまで、鳥栖署や県警から調査に関する連絡は一切なかった」と主張した。

 鳥栖署に相談した経緯を巡っては「女性を(被告から)引き離したい思いで、異変について訴えてきた」と説明した。対応に問題はないとする県警の対応については「大変遺憾」と批判した上で「女性を救えなかった悔しさでいっぱいだ」と記した。

 県警によると、遺族は昨年7~9月、女性からお金を貸してほしいと求められていることや、女性の夫が被告らから金銭の要求などで脅されているといった内容を8回にわたって鳥栖署に相談した。県警は「内容は金銭トラブルで、女性の身に直ちに危害が及ぶ可能性は認められなかった」と判断し、事件化するなどの対応を取らなかった。

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