「上杉謙信の兜」のミニ曳山を修復する平野町の関係者たち=唐津市の平野町公民館

「上杉謙信の兜」のミニ曳山を修復する平野町の関係者たち=唐津市の平野町公民館

 唐津くんちの10番曳山(やま)「上杉謙信の兜(かぶと)」の平野町が、町が所有するミニ曳山を修復した。31日から4日まで唐津市南城内の唐津神社に「赤獅子」などのミニ曳山と並ぶ。新型コロナウイルスの影響で曳山巡行が中止となる中、「来年こそは」の思いを込めて“奉納”する。

 平野町のミニ曳山は2010年、町の前正取締の結婚式の際、お祝いとして友人が作ったという。高さは約1メートルで、細部までこだわり本物とそっくりに作られている。製作から時間がたち、獅子の角や兜の左右にある吹き返しが折れるなど、傷みが目立っていた。

 31日からの5日間、境内に露店を出す県移動商業協同組合(野口誠次理事長)が、ミニ曳山を持っている町に「展示したい」と貸し出しを願い出た。平野町も賛同したが「損傷したままでは出せない」と、関係者で約1カ月かけて修復した。

 これまでなかった台車や「疫病退散」と書かれた立て札も作製した。正取締の瀬戸祥晴さん(47)は「平和な日常に戻ることと、来年曳山巡行ができるよう願いを込めた」と話す。

 ミニ曳山は期間中に5台ほど展示される。同組合の野口進理事(53)は「巡行が中止になり、唐津市民はさみしい思いをしていると思う。雰囲気だけでも味わってもらえれば」としている。(中村健人)

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