「年齢を重ね、抽象化への思いが強くなった」と話す田中さん=佐賀市本庄町の高伝寺前村岡屋ギャラリー

作品を見る来場者=佐賀市本庄町の高伝寺前村岡屋ギャラリー

 佐賀県神埼市出身で二科会会友の田中啓子さん(71)=旧姓太田、福岡県糟屋郡=の油絵展が佐賀市本庄町の高伝寺前村岡屋ギャラリーで開かれている。自然を抽象的に思うままに表現した作品約30点を並べている。11月1日まで。

 昨年の二科展入選の作品「揺らぐ、細胞」は、観察し続けたコケがテーマ。細胞に見立てて、自然や空気の流れを盛り込んだ。「肥前平野」に描かれているのは久保田町の麦畑。米を作る土の中のエネルギーをうねりのように表現している。

 「移ろいゆくもの、野」はホオノキの朽ちゆく様子に、空気感をまとわせ柔らかな印象を与える。「ケイトウ」は枯れるまで観察した花々をデザイン化した。くすんだような赤い花々が黄色と灰色の背景に映える。

 田中さんは「年を重ね、抽象化したいという思いが強くなった。自然をテーマにした作品を楽しんで」と話す。(福本真理)

 

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