小水力発電機を通り、水が流れるところを指で指す多良正裕代表=神埼郡吉野ヶ里町松隈

 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町松隈地区で進めている小水力発電所が試運転を始めた。水量による発電能力や機械の動作の確認などを行い、来月9日に本格稼働する予定。売電の収益は、地区の道路や水路などの維持管理費にも充てる。

 田手川本流から分かれて、地区に流れる生活用水路の水流を活用し、26日から開始した。取水口までの作業用道路を1メートルから約3メートルに拡幅し、水路の落ち葉などの除去を簡易化する水門やタンクを整備。発電機は4畳半ほどのコンテナの中に設置した。事業費は約6900万円。

 発電した電気は、国が定めた価格で電力会社が買い取る仕組みを活用する。収益は年間約700万円を見込み、事業費の返済や発電所の維持管理費、地区運営費に充てる。事業主体の「松隈地域づくり株式会社」の多良正裕代表(70)は「本格稼働が始まってやっとスタート地点だが、収益を地域に還元し、生活しやすい集落にしていけたら」と話した。(西浦福紗)

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