村人たちが大蛇退治をしたとされる蛇取橋北の「蛇塚」

 佐賀県神埼市中央部西に位置する西郷小の近く、西北に蛇取橋(じゃといばし)があり、橋の北の田んぼに「蛇塚(へびづか)」がある。

 この「蛇塚」を知る上で、旧西郷村の集落名の由来が語り継がれている大蛇(おろち)伝説を欠かすことはできない。

 昔々のこと。平和な西郷の村にある日、村の北にある日の隈山からびっくりするほどの大きなヘビが現れ、村人を脅かし田畑を荒らし回った。そのヘビの長さは6丁(約650メートル)。現在も「上六丁」「下六丁」の地区名があり、村人たちが集まって大蛇退治を話し合った場所が「野寄(のよい)」地区。退治のためにカシワの木を集めた場所が「柏原(かしわばる)」、カシワの木をいぶした場所が「伏部(ふすべ)」。大蛇が煙に苦しんで逃げた先が「蛇貫堤(へぼのきでー)」、村人たちが大蛇を退治した場所が「蛇取橋」。

 退治した大蛇は蛇取橋の近くに埋めたとされ、「蛇塚」には小さなほこらを建て祭られている。興味深い地名伝説である。(地域リポーター・江原邦興=神埼市)

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