物見やぐらと彩雲

 先日、午後4時ごろ「彩雲」が見られました。彩雲とは薄い雲を太陽の光が通過する時に雲が虹のような光を放つ現象です。昔から彩雲は良いことが起きる前触れと言われているようです。ただ、すぐに消えてしまうことが多いので、空が広く見える場所でないと見るチャンスは少ないようです。

 弥生時代はどうだったでしょう。弥生時代を復元した吉野ケ里を歩けば、視界のほとんどは空です。吉野ケ里は丘の上にあるため、竪穴住居を見ようが、物見やぐらを見ようが、その背景は空です。吉野ケ里に住んだ弥生人の視界は常に空だったのです。吉野ケ里の人々はわれわれより、ずっと多くの空を見て、いろんなことを考えていたのではないでしょうか。雲を見れば、これからの天気も分かります。台風の接近の時には独特な雲が流れます。

 春や秋に見えるすじ雲、夏の入道雲、秋の夕方に多いうろこ雲、一年中さまざまな雲が見られます。これからの季節、冷たい空気が空に入ってくると「幻日」や「太陽柱」も見ることができます。

 吉野ケ里の雨上がりには、虹もよく発生します。吉野ケ里では、空の表情もぜひお楽しみください。

(福田幸夫 吉野ケ里ガイド)

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