刺股や警杖を使いながら容疑者を取り囲む武雄署員=武雄市の武雄競輪場

 武雄署は29日、武雄市の武雄競輪場でテロ対策訓練を実施した。関係者らが見守る中、観客を襲った男を取り押さえ、爆発物が入ったとみられる袋を運び出した。

 官民が連携してテロ防止などに対応する「テロ対策パートナーシップ」の取り組みとして、宿泊施設や量販店、行政関係者ら16事業所から23人が参加。刃物を持った男が車券売り場で人を刺して逃走したという想定で訓練した。

 通報を受けた署員が場内を捜索し、消防隊員は負傷者を搬送した。容疑者を発見した署員は警杖(けいじょう)で刃物をたたき落とし、刺股(さすまた)などを使って男を確保した。

 容疑者が現場に残した爆発物も専用の重機などで搬送車に運んだ。参加者は「リアルな訓練で危機感を抱く」と、真剣な表情で見守っていた。川﨑朝也・武雄署警備課長は「実践的な訓練で関係機関との連携も確認できた」と話した。(小野靖久)

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