色とりどりのビニール傘を飾り付けた佐賀商の生徒たち=佐賀市唐人

 佐賀市の中央大通りを温かな光で彩る「サガ・ライトファンタジー」が、29日から始まった。バルーンフェスタ中止にも「上を向いて」との思いを込め、高校生や大学生ら市民参加で準備を進めてきた。来年1月11日まで照らし続ける。

 佐賀銀行本店からバルーンミュージアム前の約1キロの街路樹に一斉に光がともった。バルーンフェスタの前夜祭として、点灯式に合わせて実施してきたパレードは見送られた。駅前や唐人町のまちかど広場など9カ所のスポット電飾も、多くの市民が関わった紙バルーンの装飾やシンボルツリーなどのイルミネーションが輝いた。

 中央橋交差点の北東にある広場では、佐賀商高情報処理科3年生らが、高さ約5メートルのトンネル状のパイプから7色の傘、65本をつり下げる「アンブレラスカイ」の装飾をした。晴れた日は太陽に反射する光が輝き、ライトがともる夜は別の表情を見せる。

 企画のきっかけは、コロナ禍で、同校の文化祭が影響を受けたこと。模擬店の出店などが中止を余儀なくされた。落胆もある中、生徒たちは「今、私たちにできること」を考え、ライトファンタジーの企画につなげた。平石こころさんは「こんな時だからこそ、たくさんの人を笑顔にしたい」との思いが真っ先に浮かんだと話す。

 装飾作業には資金面などで支えた佐賀商工会議所青年部まつり委員会のメンバーも足を運び、協力した。「雨の日も、晴れの日も。沈みがちな気分が少しでも上向きになりますように」(平石さん)。多くの人にエールを届ける。

このエントリーをはてなブックマークに追加