線路内の高齢者を救出したとして県警本部長感謝状が贈られた佐賀工高の古川琢也さん=佐賀市の県警本部

 8月中旬、遮断機が下りた線路内で立ち往生した70代女性を救ったとして、佐賀工高3年の古川琢也さん=佐賀市鍋島町=に、県警の杉内由美子本部長が感謝状を贈った。古川さんは「あまり実感は湧かないけれどうれしい。助けられてよかった」と喜んだ。

 古川さんは8月18日午後3時ごろ、自宅へ自転車で帰宅していた際、佐賀市八戸溝1丁目の「八戸溝踏切」を通り過ぎた直後に遮断機が下りた。「さっき見掛けたおばあちゃんは…」。振り向くと自転車を押していた女性が線路内に取り残されていた。

 「考えている暇はない」。JR鍋島駅の方を見ると電車が停車しているのが見えたため遮断機をくぐり、「(衝突すると)電車が止まる」と踏切内の自転車をどかして、女性を救出した。2人が踏切を出た3秒後、電車が通過した。

 古川さんはその場で名前を伝えなかったが、制服などから女性が同校に連絡。ホームルームで担任の徳永謙太教諭(38)が確認したところ「自分です」と手を挙げた。クラスメートも驚いていたが、徳永教諭は「琢也は人がやらないことも積極的にやってくれる生徒」と太鼓判を押す。

 父親の弘孝さん(55)は「うちの子がですか、という感じだった」といい、母親の香さん(50)は「とにかく2人とも無事でよかった」と話した。感謝状を見て古川さんは「これからも困っている人がいて、自分にできることがあれば積極的に助けていきたい」と力を込めた。(小部亮介)

このエントリーをはてなブックマークに追加