施設の目玉として期待されるドライドックの原寸大模型。その一部が関係者に公開された=佐賀市

 2021年9月下旬の佐野常民記念館リニューアルオープンに向け、三重津海軍所跡のガイダンス施設の整備を進める佐賀市は29日、目玉となるドライドックの原寸大模型のサンプルを初めて関係者に公開した。

 発泡スチロールの型に樹脂を張るなどして作製した幅約1・5メートル、奥行き2・6メートル、高さ2メートルのサンプルを、この日の三重津海軍所跡保存整備指導委員会で披露した。ドックは船の建造や修理にあたる設備で、発掘当時に発見した木組みの様子などを再現した。

 三重津海軍所跡はユネスコの世界文化遺産に登録されながら地中にあって見えない。委員からは「見えないものを見せるのがコンセプト。ヌルヌルとした感じなど質感を再現して」といった指摘があった。

 映像の原案などに関しても意見を交わした。「今の日本や佐賀につながる話を入れ、興味が薄い人にも身近に感じさせる工夫を」との助言があった。

 佐賀市歴史・世界遺産課は「日本全国から訪れてもらい、歴史や文化に対する関心を高める施設にしていきたい」と話している。(川﨑久美子)

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