モバイルオーダーシステムを開発した佐賀大4年の浅川泰輝さん(右)と大山達也さん=佐賀市の本庄キャンパス

 佐賀大理工学部4年の浅川泰輝さん(22)ら学生3人が、スマートフォンを利用し、離れた店舗の料理をまとめて注文できる「モバイルオーダーシステム」を開発した。新型コロナウイルス対策の一環で、店先にテラス席を設ける佐賀県の社会実験「SAGAナイトテラスチャレンジ」に導入され、周辺店舗も参加できる仕組みづくりに貢献している。

 開発したのは浅川さんと大山達也さん(21)、小田武尊さん(23)。スマートフォンで専用サイトから参加店舗のメニューを閲覧、注文でき、店側が料理を届けて代金と引き替える。この仕組みはビジネスプランを競う「さがラボチャレンジカップ2020」で最優秀賞に輝いた。

 きっかけは、佐賀市の中央大通り沿いで5月下旬から約2週間実施されたナイトテラスチャレンジだった。大通りに面しておらず、テラス席の設置が困難なエリアからも参加を望む声が県に寄せられた。そこで近くにテラス席の拠点を設け、周辺の店舗も料理を提供できるような仕組みを模索した。佐賀大のITベンチャー企業「ロケモAI(あい)」に打診し、浅川さんらに白羽の矢が立った。

 8月から店舗への協力の呼び掛けやシステムの構築に着手、9月中旬からのナイトテラス第2弾で導入し、佐賀市白山の「イタリア酒場キングキッチン」のテラス席など2カ所から計9店舗のメニューが注文できるようにした。

 システムは改良を続け、キャッシュレス決済の機能を追加した。浅川さんは「イベントを通してキャッシュレスに慣れる機会にもしてほしい。利用者と店舗の双方にとって使いやすいものを目指したい」と話す。

 ナイトテラス第3弾は11月15日まで佐賀市の中央大通り沿いの15店舗で実施している。モバイルオーダーシステムはサテライト会場の「キングキッチン」で29日、11月4日、11日に使うことができる。(円田浩二)

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