佐賀県は28日、九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の事故に備え、11月7日に実施する原子力防災訓練の概要を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止を念頭に「3密」を避ける避難方法を検証する。新型コロナの影響で、訓練規模は例年より縮小する。

 新型コロナが流行する中、玄海原発4号機の原子炉冷却材が漏れた想定で訓練をする。新型コロナの感染者が唐津市呼子町の小川島に1人いると仮定し、島から海上保安庁の船で避難させる。移動の際は、外部への感染を防ぐ機具「アイソレーター」を使う。

 集合場所などで検温を実施し、バスでの移動や避難所では健常者と感染の疑いがある人を分ける。ただ、半径30キロ圏内(UPZ)までは窓を閉め切る必要があり、感染の疑いがある人が乗車するバスは、席をビニールで仕切る対応をとる。健常者が乗車するバスは窓際に1人ずつ座る形で、間隔を広く取る。

 ヘリコプターを使った離島住民の搬送や、高齢者福祉施設の入所者を対象にした屋内退避の訓練もする。

 県と玄海町、唐津市、伊万里市が主催し、県内から約70機関が参加する。県危機管理防災課は「訓練の過程で新型コロナに感染することがないように、参加者は例年より絞る」と説明している。(岩本大志)

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