九州新幹線長崎ルート武雄温泉―長崎に導入されるN700S系「かもめ」の先頭車両イメージ(JR九州提供)

「かもめ」の自由席イメージ(JR九州提供)

「かもめ」の指定席イメージ(JR九州提供)

 JR九州は28日、2022年秋ごろに暫定開業する九州新幹線長崎ルートのフル規格区間(武雄温泉―長崎)を走行する列車名を「かもめ」に決定したと発表した。車両はJR東海が開発し、今年7月に東海道新幹線で運転が始まった新型のN700S系を導入する。

 東海道新幹線が1編成16両なのに対し、長崎ルートは輸送の需要が少ないことを踏まえ1編成6両とする。定員は391人。3両が4列シートの指定席、残る3両を5列シートの自由席とする。移動時間が短く指定席も1席当たりが広いことから、グリーン車は設けない。開業当初は4編成で、需要を踏まえて増強するかどうかを検討する。

 車両の外観や内装のデザインは、九州新幹線800系や「ななつ星」を手掛けた水戸岡鋭治さんが担当する。白地を基本に車両の下部は同社のコーポレートカラーである赤を配置した。

 N700S系は停電しても自走できるリチウムイオン電池を搭載し、トンネル内や橋の上で停止した場合も安全な場所まで移動できる。また、全座席に電源コンセントを設ける。時速360キロで走行できる性能があるが、軌道設備の関係で武雄温泉―長崎の最高時速は260キロになる。

 福岡市の本社で会見した青柳俊彦社長は「かもめは九州で長年、長崎行きの特急の愛称として親しまれている。伝統のある名前を引き継いでいきたい」と話した。

 暫定開業後、博多―武雄温泉の在来線特急は「リレーかもめ」の名称になる。現在、在来線特急の「かもめ」の停車駅である肥前鹿島駅は開業後も特急が運行するが、列車名や車両は未定だという。(大橋諒)

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