女性の家族が相談に訪れていた鳥栖署=鳥栖市

 福岡県太宰府市で昨年10月、女性=当時(36)=が暴行されて死亡し遺棄された事件で、女性の家族が事件前に佐賀県警鳥栖署に相談していた問題で、佐賀県警は28日、内部調査の結果を説明した。県警は相談内容について「女性の身に危険が及ぶことを訴えるものではなかった」とした上で、当時の対応について「誤りはない」と述べた。

 県警の調査によると、鳥栖署には昨年7月中旬から同9月下旬に8回の相談があり、受理した。これ以外にも複数回の問い合わせがあったという。相談を受けた内容に関して「女性の身に直ちに危害が及ぶ可能性は認められなかった」と説明し、鳥栖署の対応について「金銭トラブルに対しては警察としてできる限りの対応をした」と強調した。

 県警は対応に不備がなかったとしながらも「結果として女性が亡くなったことは重く受け止め、今後の教訓にしていきたい」と述べた。

 内部調査は事件が発覚した昨年10月から行い、今年6月には遺族が質問状を提出した。これを受けて調査を本格化させ、7月中旬に遺族に調査結果を説明していた。その後、遺族側の意向を踏まえて内容を精査していたという。

 報道陣への説明は、調査チーム責任者の木下公三刑事部管理官が行った。杉内由美子本部長らが説明しない理由について、木下管理官は「私が直接調査に携わっており、細かい話に可能な限り答えられると考えた」と述べた。

 県警の調査結果について遺族の一人は佐賀新聞の取材に対し「家庭的な事情で今はお話しできない」とコメントした。

 事件は昨年10月20日に発生。福岡県太宰府市の駐車場で、車内から女性の遺体が見つかった。その後の福岡県警の調べで、いずれも福岡県内の男女4人が死体遺棄などの容疑で逮捕された。女性の家族は事件前、鳥栖署を複数回訪れ、金銭トラブルなどを相談していたが、同署は被害届を受理しなかった。

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