「KIZUKIプロジェクト」の第1回会議で問題意識を述べた山口祥義知事(奥中央)=佐賀県庁

 佐賀県は28日、従来の行政的な手法や思考にとらわれず部局横断でまちづくりを進める「KIZUKIプロジェクト」を始動した。「利活用の視点」をキーワードに、市町や民間との協働によるまちづくりを進める。山口祥義知事は第1回会議で「部局としてではなく、個人の気付きや思いつきを提言できるプロジェクトにしよう」と呼び掛けた。

 山口知事は問題意識として「他県の主要駅には歴史や文化が感じられず、『金太郎あめ』のように画一的なものが多い」ことや「公園などの公共空間が見た目の美しさや管理のしやすさを重視した『作り手目線』の整備になってしまい、使いづらくなっている」ことを挙げた。

 その上で「従来の概念や規定の仕事の延長線上に成果はない。係長、副課長、課長といった決裁ラインを破壊し、個人の頭の中から出てくる気付きを提案してほしい」と強調した。県民や県外から訪れる人にとって魅力的な「利活用の視点」を生かしたまちづくりの重要性を訴えた。

 具体的には、佐賀駅の北側を「スポーツ、MICE(会議・コンベンション)ゾーン」、南側を「佐賀城内・文化ゾーン」とした佐賀市中心市街地や、鹿島市の肥前鹿島駅を核としたまちづくりに取り組む。そのほか、駅や空港、県境の観光案内や看板が古くなり、県の魅力を伝えていないケースも多いとして、全庁的に調査を進め、デザインを検討する。(栗林賢)

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