冒頭あいさつする協議会会長の横井績九州農政局長(中央)=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀など有明海沿岸の4県と各県の漁業団体、農林水産省が有明海再生に向けて話し合う「有明海漁場環境改善連絡協議会」が28日、佐賀市で開かれた。生息数の減少から長年休漁が続くタイラギなど、二枚貝の資源回復に向けた取り組みが報告され、より成果が上がるよう対策を協議した。

 4県と国は2018年度から、タイラギとアサリの再生に重点的に取り組んでいる。会議は非公開で、出席者によると、8季連続で休漁になっているタイラギについては、県内を含む13カ所に母貝団地を設け、10万個を移植したが、今年7月の豪雨で生存数が4万5千個から4千個に激減した。目標の2万個の達成は厳しい状況で、自然災害を考慮した対策の必要性が議論されたという。3年間で35万個が目標の種苗生産も、8月末時点で9・6万個にとどまっているという。

 会議は例年、福岡市などで年2回開いているが、今年3月は新型コロナの影響で中止した。次回は来年3月の予定で、農水省の担当者は「事業に取り組んだ3カ年度の最後なので、総括を行いたい」と話した。(宮里光)

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