東京五輪の選手村での食事供給需要を見据えて開発し、知事賞に輝いた「連続式炒め機」を紹介する吉村正社長=佐賀市の大神

 産業機械メーカーの大神(佐賀市、吉村正社長)が開発した冷食チャーハン向けの「連続式炒め機」が、第9回佐賀県工業大賞の最高賞(知事賞)を受賞した。東京五輪の選手村での食事供給需要を見据えたもので、社会のニーズを捉えた製品として高く評価された。

 連続式炒め機は、大手食品メーカー向けに2006年に開発したバッチ式炒め機をリニューアルした。直径1・4メートルの平鍋7個で具材を混ぜ合わせるバッチ式は、生産量に課題があったという。

 今回開発した連続式は幅4・3メートル、高さ2・75メートル、奥行き2・1メートルで、ゆりかごのように揺れるドラムの中で具材を加熱する仕組み。1食200グラムとして1時間に5千食の生産能力があるという。ガスの消費量も約30%削減し、具材をかき混ぜる羽根の回転速度や、火加減の調整もできるように改良した。

 大神が県工業大賞の知事賞を受賞するのは2回目。吉村社長は「各部署の担当者が一つになって開発に取り組んだ結果。今後もさらによいものをつくっていきたい」と話す。

 県工業大賞は、技術力の向上や県内経済の発展に貢献した企業を顕彰することを目的に設立し、2012年から毎年表彰している。佐賀大学理工学部長や県工業技術センター所長らが時代のニーズや独創性、新規性などの四つの観点から審査した。(中島佑子)

 他の入賞者は次の通り。(敬称略)

 【優良賞】森鉄工(鹿島市)【奨励賞】協和製作所(佐賀市)【特別賞】中村電機製作所(佐賀市)アイティーインペル(同)

このエントリーをはてなブックマークに追加