赤羽一嘉国土交通相

 九州新幹線長崎ルート新鳥栖―武雄温泉の整備方式について、国土交通省と佐賀県が「幅広い協議」に臨んだことを受け、赤羽一嘉国交相は27日の閣議後会見で「2022年秋に長崎―武雄間で新幹線走行が開始される日程を意識しながら、県との幅広い協議で良い知恵を出し合いたい」と述べた。協議で浮き彫りになった国と県との「時間軸」の違いを踏まえ、できるだけ早く協議を進めたい国側の意向をにじませた。

 23日に県庁で開かれた3回目の「幅広い協議」で国交省は、スーパー特急、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)は「現実的な選択肢ではない」とする一方で、フル規格は「整備効果が最も発揮される」と評価し、推す姿勢を示した。県は「引き続きさまざまな可能性について幅広く協議したい」と、現段階で整備方式を絞ることを固辞した。

 赤羽氏は「フル規格が最も整備効果が高いことを説明し、意見交換した。現時点で合意事項はない」と話し、幅広い協議を継続して打開策を探る考えに言及した。その上で「大原則だが、全国の新幹線ネットワークをしっかりつなぐことが地方創生、防災減災の観点からも有用と考えている」とした。財政負担や在来線問題を議論するため、国交省、長崎県、JR九州の3者で協議を進める考えも示した。(山口貴由)

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