劣後ローンの取り組みなどについて説明する佐賀銀行の坂井秀明頭取=福岡市

 佐賀銀行(坂井秀明頭取)は27日、リネンサプライ、クリーニング業のレナトゥス(鳥栖市、江口秀敏社長)に対し、借り入れの一部が資本と認められる「劣後ローン」で1億円を融資したと発表した。

 契約締結は9月30日で、新型コロナウイルスの感染拡大による経営の変化に備える運転資金のほか、設備投資などに充てる。同行は新型コロナを踏まえ、企業の資金繰り対策として劣後ローンなどに取り組むことを表明しており、コロナ禍後では今回が初の案件となった。

 劣後ローンは、借り手が通常より高い金利を払う代わりに、経営破綻した際には他の負債よりも返済が後回しになる融資。一部が債務ではなく資本とみなされるため、増資などと同様に財務基盤の強化につながる。一定期間返済がないため、キャッシュフローも安定する。コロナ禍で打撃を受けた大手航空会社が劣後ローンによる資金調達の検討を進めていることから、注目を集めている。

 坂井頭取は「(元金)据え置きの間に買収した事業や大きな設備投資を軌道に乗せることなどに使っていただければ」と述べ、経営再建よりも中長期的な投資という意味合いが強いと説明した。(大橋諒)

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