特別賞(体育部門)に決まった佐賀県剣道連盟会長の井上正一郎さん=佐賀市紺屋町

 60年以上にわたり剣道一筋の道を歩んできた。2014年からは佐賀県剣道連盟会長になり、剣道の普及・発展に尽力。剣道王国佐賀の名を確立させた。「生徒の指導に明け暮れ、生徒と共に歩んできた人生だった」と振り返る。

 佐賀高1年時に剣道を始めると、佐賀大時代には全九州大学個人選手権で優勝するなど全国的に活躍。その後、高校教諭の道に進んで佐賀北や三養基を全国総体に導き、数々の選手や指導者を輩出してきた。

 座右の銘は「文武一道」。剣道と勉強の両立を求め、毎日5ページ分の学習ノートを提出さたり、学習状況を確認するために部員の自宅を回ったりしたこともあった。「剣道選手にならなくても、人として立派に育っていくのが何よりの生きがいだった」

 剣道を通して恩師や先生、教え子などさまざまな人と出会い、勝ち負けよりも重要なスポーツの素晴らしさを伝え続けてきた。それでも「家内にはようしとらん。これからは家族孝行もせんといかん」と目を細めた。(井手一希)

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