「今後も官学連携の取り組みを続け、肝がん死亡率低下に尽力したい」と話す佐賀大医学部附属病院肝疾患センターの高橋宏和センター長=佐賀市の佐賀大医学部附属病院

 2012年の開設以来、サガン鳥栖の試合会場などでの肝疾患への啓発活動とともに、きめ細かな治療を続ける。18年には肝がん死亡率全国ワーストを20年ぶりに脱却。昨年はさらに死亡率を引き下げるなど、着実に歩を進めている。

 ワースト返上に大きく寄与したのは、がんにつながる肝炎の予防から、検査、診察、治療、フォローアップまでを官学連携で手掛ける取り組み。佐賀大と県、県医師会などが協力して各段階で問題点を洗い出し、対策につなげる活動は「佐賀方式」として全国の注目を集める。

 同時に患者らのサポートに当たる肝炎医療コーディネーターの育成に取り組む。これまでに看護師や薬剤師、市町の保健師など約1400人が登録。さまざまな場で活動している。

 高橋宏和センター長は「患者を含め、多くの方の協力が結果につながった」と喜びながらも、肝がんの原因が多岐にわたることを挙げ「今後も対策を尽くし、死亡率低下に努めたい」と気を引き締める。(石黒孝)

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